北陸信越支部 特別講演会
「粒子系の構造形成と不均一変形のダイナミクス」

開催日 平成29年1月23日(月)

共催

日本材料学会北陸信越支部,日本機械学会北陸信越支部,精密工学会北陸信越支部

開催日

平成29年1月23日(月)13:00〜17:20

会場

金沢大学自然科学3号館3B717会議室
〒920-1192 石川県金沢市角間町

交通アクセス

http://www.kanazawa-u.ac.jp/university/access/index.html

 多粒子系内で生じる集団挙動は,その系の物理的・機械的性質に関係するため,様々な視点からその現象の解析が行われている.本特別講演会では,機械,材料,物理の各分野で活躍されている4名の講師を招き,粒子系の構造形成と不均一変形のダイナミクスに関する講演をして頂く.

特別講演1 13:00〜13:55

題目 「周期剪断を与えた高密度分散系の粒子軌道に関する可逆・不可逆非平衡相転移」

講師 名古屋大学大学院理学研究科 助教 川崎 猛史 氏

要旨 周期剪断下にある粒子系の剪断振幅を増大させると,粒子軌道は可逆軌道から不可逆軌道へと変化する.特に希薄な系の場合,不可逆軌道を示す粒子数は,剪断振幅に対して,臨界点を境に連続的に増大する,ある種の非平衡相転移が発見されている.一方,高密度系での振舞いは余り理解されていない.我々は高密度系での上記問題を,分子動力学法により取り組んだ結果,降伏現象を起源とする,粒子軌道に関する不連続転移を見出した.

特別講演2 13:55〜14:50

題目 「アモルファス金属の緩和状態制御の試み −構造若返りの原子シミュレーション−」

講師 大阪大学大学院基礎工学研究科 助教 譯田 真人 氏

要旨 アモルファス金属は高強度であるが,常温の単軸引張応力下では塑性変形伸びをほとんど示さず脆性的に破壊に至る.近年,アモルファス金属の塑性変形能の改善手段として構造をより未緩和な状態にする構造若返りが注目されている.本講演では熱的プロセスによる構造若返りに注目し,原子シミュレーションから構造若返りの必要条件や,構造若返りが内部構造と変形挙動に与える影響について調べた結果を紹介する.

(休憩14:50〜15:10)

特別講演3 15:10〜16:05

題目 「磁性コロイド単層系の結晶粒界」

講師 沖縄科学技術大学院大学ソフトマター数理ユニット グループリーダー 瀬戸 亮平 氏

要旨 マイクロスケールの微粒子は液体中でいつまでも沈まず不規則に動き回る.このブラウン運動として知られる現象は,マクロな大きさを持つ微粒子も液体分子と同様にエネルギーの等分配則に従って熱運動していることを示している.大きさの揃った球形の微粒子を高体積分率で分散させると結晶化や融解などの相転移を見ることもできる.磁場によって粒子間相互作用を制御できるコロイド単層系における結晶粒界の形成過程やその力学特性についての研究を紹介する.

特別講演4  16:05〜17:00

題目 「固体材料の間欠的な塑性変形とその微視的特性」

講師 金沢大学理工研究域 助教 新山 友暁 氏

要旨 固体材料の塑性現象には固着滑りに類似した間欠的・突発的な変形挙動が普遍的に内在し,雪崩的な変形素過程の集団運動に起因することが近年指摘されている.非平衡物理の文脈では臨界現象や地震現象,材料科学では降伏現象やせん断帯発生などとの関連性が議論されている.このような塑性挙動を,原子シミュレーションによって解析した.間欠塑性の内部ダイナミクスの特徴および結晶粒界などの微視構造が間欠挙動に及ぼす影響について述べる.

総合討論

17:00〜17:20

定員

30名(先着順で定員になり次第締切)

参加費

無料

申込方法

「北陸信越支部特別講演会参加申込」と題記し,(1)氏名,(2)勤務先,(3)E-mailアドレスをご記入の上,下記申込先までE-mailでご連絡ください.当日受付も可能です.

問合せ・申込先

〒920-1192 金沢市角間町
金沢大学理工研究域 下川智嗣
TEL・FAX: 076-234-4692
E-mail: simokawa@se.kanazawa-u.ac.jp