第7回 若手研究者および技術者のための高温強度講習会

開催日 令和3年9月29日(水)〜9月30日(木)

主催

日本材料学会

協賛

ステンレス協会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料強度学会,日本材料科学会,日本鉄鋼協会,日本溶接協会,溶接学会(予定)

期日

令和3年9月29日(水)〜30日(木)

会場

Webexによるオンライン開催

タービンやボイラー,エンジン等,高温に曝される機器の設計や保守・管理を行う場合,用いる材料の変形や破壊,強度に関する知識が必要不可欠です.しかし,高温強度を専門的に取り扱った講習会は少なく,また,教科書的に読むことができる文献も少ないのが現状です.
高温強度部門委員会では,2008年に50周年記念出版として「高温強度の基礎・考え方・応用」を発刊し,併せて,若手研究者および技術者を対象とした高温強度に関する講習会を開催しました.講習会に参加された方々の好評に応え,隔年で講習会を開催してきており,昨年度はコロナ禍の影響で延期としましたが、今年度、延期しておりました第7回の講習会をオンラインで開催致します.本講習会は,高温強度に関する知識をあまりお持ちでない初学者や若手技術者を対象としており,これまでは「高温強度の基礎・考え方・応用」をテキストとした講義編に加え,高温強度関連の実験実習の実験編から構成された3日間の講習であり,3日目に希望者に対して実験技術の詳細な解説と実習を行っておりました。今年度はコロナ禍の状況を鑑み,実験実習は実施せず,講義編のみを2日間のオンラインで開催することと致します.
今年度は講義編のみの開催としておりますが,高温強度に関する一連の講義であり,高温機器に関する設計,研究に従事される方にとっては非常に有意義な講義ですので奮ってご参加下さい.今年度参加頂いた方には,次回(令和5年に開催予定)の実習に特別料金でご参加頂くことを予定しております.なお,講習会参加者には「修了証」を発行します.

プログラム

9月29日(水)

・開会挨拶および講習会全体説明 (9:00〜9:10)

三菱重工(株) 唐戸孝典

1. 高温強度の基礎 (9:10〜9:50)

福井大学 旭吉雅健

高温構造物が受ける負荷および損傷など室温と異なる高温特有の事象について概説する.

2. 高温におけるクリープ破損 (10:00~11:50)

(株)IHI 吉田公亮

高温における代表的な損傷形態であるクリープ現象について解説するとともに,クリープ構成式および長時間クリープ破断時間の推定方法などを紹介する.

3. 高温における疲労破損 (13:00〜14:50)

千葉大学 山崎泰広

高温においては,室温においてみられる繰返し依存型の疲労破壊と異なり,時間効果を含む破損が生じる.ここでは,疲労破壊に及ぼす時間効果,クリープ疲労破壊および熱疲労破壊について概説する.

4. 高温破壊力学 (15:00〜16:00)

東京工業大学 阪口基己

高温におけるき裂発生・進展挙動の概要と高温破壊力学について講述する.

9月30日(木)

5. 耐熱金属材料 (9:00〜10:50)

物質・材料研究機構 澤田浩太

ここでは,耐熱金属材料を理解する上で不可欠な原子拡散とミクロ組織変化の関連について概説するとともに,高温強度向上の基礎となる強化因子やミクロ組織の特徴を紹介する.

6. 高温機器の寿命診断 (11:00〜12:00)

鹿児島大学 駒崎慎一

使用環境下の部材の劣化機構を解明して,それに基づく損傷計測技術を確立する必要がある.ここでは,火力発電機器を中心に,実機の損傷事例,部材の劣化機構,損傷計測技術および,余寿命診断技術について解説する.

7. 高温材料試験技術 (13:00〜14:00)

(株)東芝 鈴木悠介

高温材料の強度評価に必要な高温引張試験法,クリープ試験法,高温疲労試験法,熱疲労試験法,高温き裂進展試験法,金属組織観察法等とその技術を概説する.

8. 高温材料試験の実状 (14:10〜15:00)

(材料試験機関 各社様)

高温材料試験は高度な試験技術が必要であり、実施可能な機関は限定される。ここでは,高温材料試験設備を有する民間試験機関から,高温強度評価に関する事例,設備の紹介を行う.

・閉会の挨拶 (15:00〜15:10)

日本材料学会高温強度部門委員会 委員長 山崎泰広

定員※1

80名

参加費※2

会員:15,000円
非会員:20,000円
学生会員:7,500円
(いずれもテキスト「高温強度の基礎・考え方・応用」代(定価8,800円(税込))を含む)
※1 申込み先着順とします.参加者が多数の場合,学生の参加はお断りする場合がありますので,ご了承下さい.
※2 既にテキストを参加者本人が購入済みでテキスト不要の場合は,会員:10,000円,非会員:15,000円です.賛助会員の機関に所属されている方および協賛学協会会員の方も会員価格でお申込みいただけます.

申込締切

7月16日(金)→ 9月3日(金)※締め切りました.お申込みありがとうございました.
期日までにご入金された方には,9月17日頃に講習会テキストを郵送いたします.
Webexの参加詳細は9月21日頃ご案内予定です.

問い合わせ先

〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会「若手研究者および技術者のための高温強度講習会」係
TEL:075-761-5321  FAX:075-761-5325,Email:jimu@office.jsms.jp
・郵便振替:01000-1-26625
・銀行振込:みずほ銀行出町支店 普通No.1005419
 口座名義 公益社団法人 日本材料学会
 コウエキシャダンホウジン ニホンザイリョウガッカイ

注意事項

1.講師その他やむを得ない事情により,プログラムに変更が生じる場合がありますので,予めご了承願います.
2.原則として,参加費の払い戻しはいたしません.
3.今年度参加頂いた方には,次回(令和5年に開催予定)の実習に特別料金でご参加頂くことを予定しております.詳細は令和5年度の本講習会の開催案内時にご連絡致します.
※講習会参加の申込の際にお届けいただいた個人情報は,本講習会の運営にのみ使用させていただきます.