第8回 若手研究者および技術者のための高温強度講習会

開催日 令和5年9月13日(水)〜9月15日(金)

主催

日本材料学会

協賛

ステンレス協会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料強度学会,日本材料科学会,日本鉄鋼協会,日本溶接協会,溶接学会(予定)

期日

令和5年9月13日(水)〜15日(金)
(15日は希望者のみ)

会場

によるハイブリッド開催

趣旨

タービンやボイラー,エンジン等,高温に曝される機器の設計や保守・管理を行う場合,用いる材料の変形や破壊,強度に関する知識が必要不可欠です.しかし,高温強度を専門的に取り扱った講習会は少なく,また,教科書的に読むことができる文献も少ないのが現状です.
高温強度部門委員会では,2008年に50周年記念出版として「高温強度の基礎・考え方・応用」を発刊し,併せて,若手研究者および技術者を対象とした高温強度に関する講習会を開催しました.講習会に参加された方々の好評に応え,「高温強度の基礎・考え方・応用」をテキストとした講義編に加え,高温強度関連の実験実習を行う実習編から構成されたプログラムとして隔年で講習会を開催してまいりました.本講習会は,高温強度に関する知識をあまりお持ちでない初学者や若手技術者を対象としており,2日間の講義に加えて,会場で現地参加される方には実習も受講していただけます.さらに,現地参加される方のうち希望者には3日目に実験技術のより詳細な解説と実習を少人数でじっくりと受講できるプログラムも準備しています.高温機器に関する設計,研究に従事される方にとっては非常に有意義な内容ですので奮ってご参加下さい.なお,講習会参加者には「修了証」を発行します.
なお,第7回の講習会(2021年9月開催:コロナ禍の状況を鑑みオンライン形式の講義編のみ実施)を受講していただいた方は,今回の実習編を特別料金※1でご参加いただけます.

プログラム

9月13日(水)

・開会挨拶および講習会全体説明  (9:00〜9:10)

長野高専 山岸郷志

【講義編】

1. 高温強度の基礎  (9:10〜9:50)

福井大学 旭吉雅健

 高温構造物が受ける負荷および損傷など室温と異なる高温特有の事象について概説する.

2. 高温におけるクリープ破損  (10:00〜11:50)

(株)IHI 吉田公亮

 高温における代表的な損傷形態であるクリープ現象について解説するとともに,クリープ構成式および長時間クリープ破断時間の推定方法などを紹介する.

3. 高温における疲労破損  (13:00〜14:50)

千葉大学 山崎泰広

 高温においては,室温においてみられる繰返し依存型の疲労破壊と異なり,時間効果を含む破損が生じる.ここでは,疲労破壊に及ぼす時間効果,クリープ疲労破壊および熱疲労破壊について概説する.

4. 高温破壊力学  (15:00〜16:00)

東京工業大学 阪口基己

 高温におけるき裂発生・進展挙動の概要と高温破壊力学について講述する.

9月14日(木)

5. 耐熱金属材料  (9:00〜10:50)

物質・材料研究機構 澤田浩太

 ここでは,耐熱金属材料を理解する上で不可欠な原子拡散とミクロ組織変化の関連について概説するとともに,高温強度向上の基礎となる強化因子やミクロ組織の特徴を紹介する.

6. 高温機器の寿命診断  (11:00〜12:00)

元 東北大学 野中勇

 使用環境下の部材の劣化機構を解明して,それに基づく損傷計測技術を確立する必要がある.ここでは,火力発電機器を中心に,実機の損傷事例,部材の劣化機構,損傷計測技術および,余寿命診断技術について解説する.

7. 高温材料試験技術  (13:00〜14:00)

東芝エネルギーシステムズ(株) 鈴木悠介

 高温材料の強度評価に必要な高温引張試験法,クリープ試験法,高温疲労試験法,熱疲労試験法,高温き裂進展試験法,金属組織観察法等とその技術を概説する.

【実習編】(現地参加される方のみ)

8. 高温材料試験実習(I)  (14:30〜16:30)

(株)神戸工業試験場

 高温材料の強度評価に必要なクリープ試験,高温疲労試験, クリープ疲労試験,熱疲労試験等の各種設備ならびに試験片加工・研磨の見学と,実験方法に関する簡単な実習を行う.

・閉会の挨拶  (16:30〜16:40)

日本材料学会高温強度部門委員会 委員長 山崎泰広

9月15日(金) (希望者のみ,12名限定)※2

9. 高温材料試験実習(II)  (9:30〜16:00)

(株)神戸工業試験場

実験装置を実際に操作することにより,高温材料の各種強度評価に必要な技術を修得する.

定員※3

参加費※4

会員: 32,000円
非会員: 45,000円
学生会員: 16,000円
(いずれもテキスト「高温強度の基礎・考え方・応用」代(定価8,000円)を含む)

※1 第7回の講習会受講者の方が,実習編に参加される場合は,会員:17,000円,非会員:25,000円,学生会員:8,000円です.
※2 申込み先着順とします.申込み時に9/15(金)の高温材料試験実習(II)の参加希望の有無を明記してください. 定員に達しました.
※3 申込み先着順とします.参加者が多数の場合,実習編に参加される方を優先するとともに学生の参加はお断りする場合がありますので,ご了承下さい.
※4 既にテキストを参加者本人が購入済みでテキスト不要の場合は,会員:24,000円,非会員:37,000円,学生会員:8,000円です.賛助会員の機関に所属されている方および協賛学協会会員の方も会員価格でお申込みいただけます.

申込締切

7月14日(金)→ 7月28日(金)(定員になり次第締め切ります) ※締め切りました.お申込みありがとうございました. 

問い合わせ先

〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会「若手研究者および技術者のための高温強度講習会」係
TEL:075-761-5321
E-mail: jimu@office.jsms.jp

郵便振替口座01000-1-26625番
三菱UFJ銀行出町支店 普通預金口座0006978
三井住友銀行四条支店 普通預金口座1002445
みずほ銀行 出町支店 普通預金口座1005419

口座名義 公益社団法人 日本材料学会
     コウエキシャダンホウジン ニホンザイリョウガッカイ

[ご注意]

  1. 参加者には参加証をお送りしますので,ご持参願います.
  2. 実習時(2日目および3日目)の服装は,実習に支障がないようにご配慮願います(作業着・安全靴の着用は不要です).
  3. 講師その他やむを得ない事情により,プログラムに変更が生じる場合がありますので,予めご了承願います.
  4. 原則として,参加費の払い戻しはいたしません.
  5. 現地参加される方には,昼食(2回分.3日目もご参加の方は3回分)をご用意いたします(参加費に含む).
  6. 会場最寄りの JR 土山駅からは公共交通機関事情が不便ですので,神戸工業試験場様の送迎バスをご用意する予定です.詳細が決まり次第ご連絡いたします.

[オンラインで参加される皆様へ]

(1) 必要なPC等の機器およびインターネット接続環境は各自でご準備ください.
(2) 参加方法等は,参加申込みの際にご登録いただいた電子メールアドレス宛にメールにてお知らせします.
(3) 講義の録画や画面の撮影等の行為を禁止します.

※講習会参加の申込の際にお届けいただいた個人情報は,参加証等の送付,諸連絡,行事案内等の日本材料学会の事業運営のみに使用させていただきます.